このパンツには、「IL RASO IN SUPIMA 3PLY」という名称の、デヴォレのエクスクルーシブファブリックが使用されています。世界三大綿のひとつに数えられるアメリカ原産のスーピマ綿(繊維長35ミリ以上の高級綿花)から紡がれた細番手コーマ糸(短い繊維を除去して繊維を平行に引き揃えた糸)を緻密に織り上げた朱子織物“サテン”は、巷に出回っている薄手でテカテカしたものとはひと味違います。目付け(1平方メートルの生地の重さ)は約390グラム。程よく厚手でしっかり感があり、表面の毛羽立ちが少なくクリーンな見え方をします。一般的なコットンサテンは単子もしくは双子ですが、こちらの生地の場合、三子糸(3PLY)を採用することで段違いに滑らかな肌触りを実現しています。このため、製品染め(オゾンウォッシュ)によるこなれた風合いでありながらも、肌触りはしっとり上質というギャップを楽しめます。耐久性にも優れており、洗濯機でわりとガシガシ洗っても型崩れしないのでデイリーユースにうってつけです。この品質でこの価格なのが信じられない、ある意味もっともデヴォレらしい生地だと思います。
伝統を重んじつつも過去にとらわれないスタイルを提案する新鋭パンツブランド
数多くのブランドのクリエイションに携わってきたイタリアファッション業界の大御所デザイナーMarco Re(マルコ・レ)。現在は古巣のボリオリでクリエイティブディレクターとして活躍しています。そんな彼とナポリで三代続く老舗パンツファクトリーDEFRA Srl(デフラ社)が出会ったことにより2017S/Sにスタートしたのが、新進気鋭のパンツブランド「DEVORE incipit(デヴォレ インチピット)」です。
見た目スマート、穿くとラクチン。美脚シャーリングパンツ「LEISURE CHINO」
“ラクチン”や“リラックス”がキーワードになっている昨今のファッション業界。クールビズやウォームビズに端を発するファッションの軽装化、カジュアル化が進んでおり、ドレス、カジュアル、スポーツといったジャンルの垣根がなくなりつつあります。こんな状況の中でパンツはどんどん進化しており、ドローコード付きのものやシャーリング仕様のもの、腰帯がゴムになったものなど、以前よりもラクチンで快適なパンツが続々と登場しています。
ご紹介するのは、デヴォレのアイコンになっているLEISUREシリーズから登場した「LEISURE CHINO(レジャーチノ)」になります。従来のLEISUREシリーズにはウエストドローコードが付きましたが、これを排除し、よりすっきりした外観に仕上げたのがLEISURE CHINOです。新たにベルトループが加わったこともポイント。必要に応じてベルトを装着することも可能です。従来同様、ウエストは“背面のみ”シャーリングになっているので正面からはシンプルなトラウザーズに見えます。イタリアの伝統的なテーラーメイドの技術に裏打ちされた美脚効果の高いテーパードシルエットでありながら、絶妙なゆとりがあって動きやすく、屈んだときや椅子に座ったときにもウエストが締め付けられないという、“ラクチン”と“きちんと”を両立した、いい意味でズルい一本です。
ドローコードパンツは好きだけど、いちいち紐を結ぶのが面倒くさい、ベルトが装着できないからコーディネートが限られる等々、不満を感じていた方は是非ともLEISURE CHINOをお試しください。いつも穿いているトラウザーズと同じ感覚で使えるので本当に便利ですよ。
いつもより脚が長くきれいに見える、程ユル美脚なテーパードシルエット
デヴォレのパンツはマルコ・レ氏が吟味した素材に目を奪われがちですが、根底にあるテーラーメイドの技術がしっかりしている、つまりシルエットの完成度が非常に高いです。こちらのLEISURE CHINOは、安心感のあるレギュラーライズで、プリーツをあしらうことで腰回りとワタリ(太股)に程よい“ゆとり”が設けられています。裾へと絞り込んでいくイタリアならではのテーパードシルエットなのですが、そのテーパード具合が絶妙で、腰から膝にかけては“緩やか”に、膝から裾にかけては“急”にテーパードするメリハリのある設計になっています。このシルエットのおかげで、ゆとりがあってラクチンなのにスマートに見えるというわけです。誰でも無理なく穿け、いつもより脚が長くきれいに見える、すごくバランスのいいシルエットだと思います。
スーピマ綿を採用したエクスクルーシブ生地「RASO SUPIMA 3PLY」
このパンツには、「IL RASO IN SUPIMA 3PLY」という名称の、デヴォレのエクスクルーシブファブリックが使用されています。世界三大綿のひとつに数えられるアメリカ原産のスーピマ綿(繊維長35ミリ以上の高級綿花)から紡がれた細番手コーマ糸(短い繊維を除去して繊維を平行に引き揃えた糸)を緻密に織り上げた朱子織物“サテン”は、巷に出回っている薄手でテカテカしたものとはひと味違います。目付け(1平方メートルの生地の重さ)は約390グラム。程よく厚手でしっかり感があり、表面の毛羽立ちが少なくクリーンな見え方をします。一般的なコットンサテンは単子もしくは双子ですが、こちらの生地の場合、三子糸(3PLY)を採用することで段違いに滑らかな肌触りを実現しています。このため、製品染め(オゾンウォッシュ)によるこなれた風合いでありながらも、肌触りはしっとり上質というギャップを楽しめます。耐久性にも優れており、洗濯機でわりとガシガシ洗っても型崩れしないのでデイリーユースにうってつけです。この品質でこの価格なのが信じられない、ある意味もっともデヴォレらしい生地だと思います。
※ ワタリは股の付け根部分を採寸した数値になります。
※ 裾幅は裾口を採寸した数値になります。
※ 裾は処理済(タタキ仕上げ)になります。
※ 洗いがかけられているため数値に若干の誤差が生じる場合があります。
(単位: cm)